地球環境の問題は、海水と大気の関係を抜きには考えられません。海水に吸収された光は熱に変化して水を温めます。海中に入った光は海のすべての生物のエネルギーを供給する重要な役割を果たしています。また、地球に放射された太陽エネルギー総量のうち、地球表面が約47%を吸収していますが、吸収するだけだと炎熱地獄のようになってしまいます。そこで海水に吸収されたのと同じ熱量が大気を通じて宇宙へ放射され、そのバランスをとっているのです。空気が海水より暖かい場合には熱は大気から海水へ移動し、海水が空気より暖かければその逆に、というように、地球の温度は海水と大気によって調整されているのです。
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